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おたふく風邪と中耳炎の違い&難聴の心配と首のしこりについて

2016年11月22日

おたふく風邪と中耳炎の違い&難聴の心配と首のしこりについて

おたふく風邪って気になりますね。

今回は

おたふく風邪と中耳炎の違いや潜伏期間、感染力が強いのはいつなのか。

おたふく風邪で難聴の心配があるのか。

おたふく風邪の後、首のしこりについて。

おたふく風邪で気になることを詳しくご紹介します。

おたふく風邪と中耳炎の違いってなに?

中耳炎

黄色い鼻水と高熱が特徴です。
小児科では「高熱がつづいたら中耳炎かも」と疑います。

耳からうみが出るのも中耳炎の大きなサインになります。
かぜで熱が続いて朝、耳の中が黄色い、シーツに黄色い耳だれがつくことで気づく事もあります。

中耳の中のうみが出る前の軽い症状だったら、抗生物質の飲み薬で治療します。

うみがたまりひどい場合は、鼓膜を切開してうみを出すこともあります。中耳炎は風邪がきっかけのことが多いので、風邪の予防が重要です。

耳が痛いときは、冷たくしぼったタオルなどで耳のうしろを冷やしましょう。

中耳炎は、きちんと治さないと慢性化する可能性があります。
3才ぐらいまでは風邪をひくたびに中耳炎を繰り返す子もいますが、小学校に入るころには耳管が細長く なるので、中耳炎になりにくくなります。

おたふく風邪

おたふく風邪は、流行性耳下腺炎といって、麻疹ウイルスの仲間のムンプスウイルスを感染する事でかかります。

耳の下の耳下腺が炎症を起こして、耳のつけ根からあごにかけての場所が腫れます。

おたふく風邪にかかりやすいのは2から9才の幼児で、多いのは春から夏にかけてです。
おたふくかぜは一度かかると免疫ができます。

比較的症状の軽い病気ですが、無菌性髄膜炎や脳炎などの合併症を起こす事もあるので注意が必要です。

おたふく風邪の潜伏期間はどのぐらい?

ムンプスウイルスの潜伏期間は2から3週間です。
人に感染しやすいのは、耳の下がはれてくる前から発症後10日くらいの間です。

ほおやあごが腫れてきて、熱が38から39度くらい出ることもあります。

もし、熱が下がらず、強い頭痛や吐きけの症状が出たときは無菌性髄膜炎や脳炎の心配があるので急いで小児科を受診しましょう。

おたふく風邪 最初の症状と感染力の強い時期はいつ?

人にうつしてしまう感染力を持つのはいつなんでしょう?
腫れや発熱といった症状が出る1週間くらい前から、症状がでた9日後くらいです。

その中でも、一番強い感染力があるのは、発症の前日から約3日後までです。

この時期はまわりの人にうつさないよう注意したいですね。

おたふく風邪をぶり返すってどうしてなの?

反復性耳下腺炎

耳下腺は耳の下あたりにある唾液を分泌する器官です。
この耳下腺が炎症を起こすことで耳下腺炎になります。

おたふくほど熱も上がらず治りも早いし、人から人への感染することはありません。

耳下腺の生まれもって異常がある、唾液停滞、アレルギー症状、上気道感染、虫歯
などが考えられます。

また、ストレスや過労が原因とも考えられていますので大人がかかることもあります。

多いのは耳の下が腫れるだけという場合です。
でも名前のとおり繰り返し症状が起こります。

症状が繰り返される場合は反復性耳下腺炎です。

人が持っている細菌などが耳下腺に侵入することによって発症します。

おたふく風邪と症状が似ていますが、違いは口の中から膿が出てくることがあることです。

しかし初めの段階では見分けがつきにくいです。

反復性耳下腺炎と診断されたら、人へはうつることはありませんので学校や仕事場へ行くことができます。

耳下腺が腫れるという症状が同じなので、おたふくかぜと反復性耳下腺炎を見分けるのは難しいです。

おたふく風邪でも、片側だけが腫れることもあるので両側が腫れているか、片側だけかという事だけで判断することはできません。

はっきりとした診断をするためには、流行性耳下腺炎の原因であるムンプスウイルスの抗体検査をするしかありません。

おたふく風邪の腫れのピークはいつ?

おたふく風邪の腫れる期間は1週間から10日程度が一般的ですが、個人差があって1から2日で腫れが引いてくる人もいれば1カ月以上も腫れが続く人もいます。

腫れ以外にも食べ物を飲みこんだ時の痛みや、耳周辺が痛いなどの症状が出ます。

おたふくかぜで難聴の心配があるの?

おたふくかぜにかかると.音を感じる神経が壊れて、片耳が聞こ えなくなることを
ムンプス難聴といいます。

ほとんどの症状が片耳の難聴です。特に子どもの場合は難聴になってもすぐには気付かない時があります。

大人になってかかってしまうと、「めまい」「耳鳴り」などの症状も出ることがあって日常生活に支障があります。

ムンプス難聴は,20万にひとりというめったにない症状だと言われてきました。

しかし、最近の調査によると、おたふくかぜにかかった人のおよそ1,000人に1人が難聴になるという事が分かってきました。
ムンプス難聴になってしまうのは熱が高かったとかどれぐらい腫れたか?とは無関係です。

おたふくかぜはかかったことに気付かないこともありますが、それでもムンプス難聴になってしまうことがあります。

腫れがひいたと思ったら、電話の発信音(ツー)を聞いてみてください。
感音声難聴のチェックです。

軽い平衡障害も出ますが、高い音が聞こえにくくなることがあります。予防法や、治療法もなく、一度難聴になってしまうと治りにくいです。

おたふく風邪にかかって腫れが引いた後に電話の発信音(ツー)が聞こえているか、確認して下さい。

 

おたふく風邪のあと首にしこりを見つけた

耳下腺が腫れて首のしこりが出来る事があります。
耳下腺は唾液腺のひとつで、耳の下から首にかけてあります。

おたふく風邪は、だいたい子供の頃にかかりますが、この病気はムンプスウィルスに感染してかかります。

多くはまず片方の耳下腺が全体的に腫れてきて、グリグリと硬くないのが特徴です。他に発熱もあり、1、2日後には遅れて反対側の耳下腺も同じように腫れてきます。

また、他にも耳下腺が腫れる病気があります。唾液腺腫瘍という病気です。唾液腺腫瘍は唾液をつくる唾液腺に見られる腫瘍のことです。

唾液腺は耳下腺(じかせん)、顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の3つがあるので、症状も耳や顎が腫れるという症状がでます。

耳下腺の腫瘍にも良性と悪性のものがあって、その比率は8:1から9:1と出ています。

悪性の場合には腫れの部分に痛みがあったり、しこりが急に大きくなったりします。このような場合には、早めに医療機関を受診しましょう。

終わりに

おたふく風邪にかかるのは4歳以下が多いですが、大人は子どもより症状が長く
合併症がおこる可能性が高いです。

大人がかかった場合、子どもと比べて、
抵抗力と免疫が強く反応するためだと考えらています。

日本では、ワクチンは有料ですが、1から2歳に1回、5歳前後に1回の合計2回のワクチン接種がすすめられています。

ご参考になれば幸いです。

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