行事

お遍路さんの徒歩の期間は?四国歩き遍路の費用と区切りうちとは?

2016年4月4日

四国遍路は、20代から60代までの方が健康増進、
パワースポット、歴史めぐりとして人気があります。「人生のリセット」、「自分探し」や「癒し」が遍路の目的にもなっています。

四国遍路にある所定の寺院は「札所」と呼ばれ、1番から88番まで番号がついています。

通常は、徳島県内の第1番・霊山寺(りょうぜんじ)から始めて、番号の順番に札所をまわり、四国を右まわりに1周して、香川県内の第88番大窪寺で終了します。

今回は四国八十八箇所を徒歩でまわる旅をご紹介します。

お遍路さんが徒歩でまわる期間

徒歩で遍路をされる場合の距離は1184キロです。
かかる日数は早い方で40日程度 多くの方は45日から60日程度かかります。

歩く場合大切なのは、靴ですね。
靴も靴下もトレッキング用がいいです。

る普段から登山をして体力があ方でも、遍路道は急激な登り下りが多くあります。

足を痛める方も多いので気をつけて下さい。

お遍路さんが多い季節は?

お遍路さんの一番多い季節は春です。
3月21日~4月10日までと
4月28日~5月6日まででしょう。

その時期の一番札所、徳島鳴門の霊山寺は
参拝する人の波で大混雑です。
多い日には、1万人以上の参拝者がいらっしゃいます。




お遍路さん まわる順番は?

多くの参加者は1番から88番に向けて順番に回りますが強制ではありません。

上級の方は88番から1番に向けて逆回りで回る人もいます。

もちろん1番ではなく途中の札所からスタートしてもいいです。
順番が前後になってもかまいません。
ただし、道案内は1番から88番に向けて出ていますので
逆まわりや飛ばして回ると道案内に頼れないので難しくなります・・・

回るのは1番から88番まで一気に通して回る(通しうち)方法以外に、参加者の都合の良いところまでまわる(区切りうち)と各自で状況を判断の上
自由にまわりましょう。

お遍路さん札所(お寺)を回った時の作法

  1. 山門で一礼して入る
  2. 手を洗う
  3. 本堂にロウソクと線香をあげる
  4. 納め札を納める
  5. お賽銭を納める
  6. お経をあげる
  7. 大師堂でも同じことを行う
  8. 納経所でご朱印を頂く
  9. 山門を出て一礼する

上記の手順を各札所ごとに行っていきます。

納経所は朝7時から午後5時までです。

徒歩でまわる目安時間

2番までは1.2キロ、18分
3番までは2.5キロ、40分
4番までが1.9キロ、1時間30分、
5番まで2.0キロ、25分
6番までが5.3キロ、1時間15分、
7番までが1.0キロ、15分
8番までが4.2キロ、1時間
9番までが2.4キロ、35分
10番までが3.8キロ、1時間

1番から10番までが1泊2日でまわれるプランです。
全体的に平坦で歩きやすい道が多く、もしも途中でリタイアする場合でも
比較的交通機関が充実しているので、安心してチャレンジできますよ。

歩きお遍路 難所のお寺は?

21番泰龍寺は、ロープーウェーでお寺に行かなければなりません

昔の山門から歩いても行けますが相当時間がかかります。
ほかには、12番焼山寺は標高1000mを越える焼山の中腹にあります。

歩き遍路の難所は?

徳島県 23番(薬王寺)男厄坂42段・女厄坂33段・還暦厄坂61段の石段
高知県 25番(津照寺)124段の石段
愛媛県 45番(岩屋寺)片道約20分を要する山道と石段
香川県 71番(弥谷寺)108段の階段と170段の石段

阿波の三難所

12番札所の焼山寺

標高938mの焼山寺山の山腹にあります。狭くて怖いと言われています
歩き遍路の場合は、「遍路ころがし」の緑に囲まれた山道を12・5㎞歩くことになる。
男性で6時間、女性は7時間かかるといわれています。
健脚で5時間、平均で6時間、弱足8時間と案内板には書いてあります。

20番札所の鶴林寺

お遍路さんから「お鶴さん」などと呼ばれる阿波の最大の難所の一つで、
標高約500メートルの山頂にあります。
険しい遍路道の途中には、南北朝時代に建立された寺までの距離を示す
「丁石」が13基残っています。

寺までは遍路道のほか車道も開通しています。

21番札所の太龍寺

歩く遍路は鶴林寺から2キロ下り、麓の道を500メートルほど歩いて那賀川を渡り、
鶴山よりもきつい山頂までの3キロの急な山道を登る
標高約600メートルの山頂付近にありますが、今では鷲敷町からロープウェイで
約10分で行けます。
山頂駅に着けば本堂へ続く長い石段途中に手洗場があります。

四国 歩き遍路の費用について

お遍路さん 参加方法と費用

個人から友人同士・ご夫婦、団体ツアーまでさまざまな形で参加されています。

ご朱印を受ける場合は

納経帳300円
納経軸500円
判衣200円が1札所毎に必要です。

歩き遍路の費用は?

歩き遍路は、一番費用がかかります。
1番~88番まで約1,184kmの道のり歩いたとして、足の速い人で約45日、
遅い人で約60日かかります。
仮に50日で歩いて、お安い宿に泊まったとして
7,000円×50日=35万円、
■太龍寺ロープウェイ代
大人運賃 :往復 2,600円 (片道 1,300円)
中・高校生:往復 1,950円 (片道 980円)
小学生:往復 1,300円 (片道 650円)

■雲辺寺ロープウェイ代
大人運賃 :往復 2,200円 (片道 1,200円)
中・高校生:往復 1,650円 (片道 900円)
小学生:往復 1,100円 (片道 600円)

その他、昼食代や交通費、納経代金、雑費で約50万円は必要と言われております。
1日当り1万円は必要になりますね。
歩き遍路は、贅沢遍路と言われています。

お遍路さんの宿泊

すべて宿泊される場合の費用は1日あたり6000円から7500円程度の
予算を考えてください。

男性であれば善根宿と言われる無料や格安(1000円~3000円)
の宿泊所もあります。

女性にはあまりおすすめできません。

これは1番札所の納経所でお聞きになれば
善根宿一覧の紙をいただけます。

お遍路さんの服装

服装は白装束が本来のものでしたが、
今はハイキング姿のようなできるだけ軽装なものがよいでしょう。
女性の方はスカートより動きやすいものをおすすめします。
金剛杖(コンゴウツエ)・輪袈裟(ワゲサ)が一般的です。
それ以外では、白衣・数珠・ずた袋・納経帳をご用意される方が多いようです。
数珠はご自身でお持ちのものを必ずご用意ください。

何も持たなくても1番札所 霊山寺で全て購入する事ができます。

■「四国八十八ヶ所 歩き遍路用品セット 般若心経入り輪袈裟(紺地) 白衣M/L/LLサイズ」は、四国八十八ヶ所のへんろ道を歩いてお遍路される、
所謂歩き遍路の方向けに札所0番スタッフがセレクトした最低限のお遍路グッズです。
あらかじめ用意しておくことをお勧めします!

●セット内容
・四国八十八ヶ所白衣 着用 袖なし
・輪袈裟 般若心経(大)入り 紺
・さんや袋 撥水タイプ
・四国八十八ヶ所経本
・四国八十八ヶ所納め札(納札) 白
・持鈴(じれい)・中
・線香ローソク収納ケース スライド式
・巡拝徳用蝋燭と線香セット


お遍路さん 区切り打ちとは?

お遍路用語で「区切り打ち」とは、
88カ所の札所を何回かに分けてまわることです。
仕事を持っている人などは、この方法でまわることがほとんどです。
お遍路を「通し打ち」は、一気にまわるので
1~2ヶ月の時間の余裕が必要になります。
通し打ちのつもりで出発して、途中で中止しても、それは「区切り打ち」
の途中であると見なします。お遍路は、途中で中止して、
次にまたそこから再出発できるのも
「四国88カ所お遍路」のよいところです。
「いざとなったら区切り打ちに変更できる」
と考えて気持ちにゆとりを持ってください。

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終わりに

四国八十八箇所の遍路旅は歩くことが
修行といわれています。
たしかに、全部を歩き終えたときに得られる
達成感はすばらしいです。
全部歩き通したい気持ちもわかります。
しかし、大切なのは、そのことにとらわれすぎない、
何が何でも歩くと考えないことが必要です。
「とらわれない心」「こだわらない心」をこの遍路旅の
修行によって得られるそうです。

どうぞお気をつけて四国のお遍路の旅に出かけてください。

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