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手のひらをやけど!応急処置は?何科を受診?跡を残さない

2016年5月30日

手のひらをやけど!応急処置は?何科を受診?跡を残さない

我が家のおてんば3歳児。
うっかり目を離した隙にアイロンで手のひらをやけどしました。
初めて経験する痛みに火がついたように泣き叫ぶ娘。
なんとか対処せねばなりません。

応急処置はどうすれば?
何科を受診すればいいの?
跡が残らないようにするにはどうすれば?

さまざまな疑問を、我が家の経験からお伝えしていきます。

手のひらのやけどの症状 娘はこんな感じでした

次の洋服のアイロンをかけようと服のしわを伸ばしていた最中のことです。
真後ろにいた娘が突然、火がついたように泣き出しました。
娘の脇にはアイロン。とっさに、アイロンを触ってしまったのだと悟りました。

痛がる場所を確認すると、どうやら左の手のひらのようす。
見ると、赤く腫れています。
今のところ、水ぶくれはできていない。けれども相当痛がっています。

どうやら一瞬触ったのではなく、しばらく触って熱いと感じて手を離したようす。

すぐに流水で冷却にかかりました。
流水で冷やすと痛みは治まるようす。

流水で冷やすことにより、まず痛みが和らぎます。
そして、やけどの深さが進行するのを抑えたり、
やけどの跡が残りにくくなる効果もあるようです。

手のひらのやけどの応急処置

まずは、とにかくすぐに水道水などの流水で冷やします。
流水で冷やすことが難しい場合は、洗面器などに水を入れて患部を冷やします。
氷は凍傷をおこすこともあるので、清潔なガーゼなどにくるんで冷やすとよいそう。

我が家は30分ほど流水で冷やしたのち、ガーゼにくるんだ保冷剤を当てていました。
保冷剤を外すと痛むので、やけどをした日、娘は1日中保冷剤を当てていました。

手のひらのやけど 病院は何科へ行けばよい?

やけどには深さというものがあり、以下のように分類されています。

やけどの深さ
◎1度熱傷
表皮のみ損傷。軽度なやけど。ひりひりして赤くなる。

◎2度熱傷
表皮の下にある真皮まで損傷。赤く腫れて、水ぶくれがおこる。2度熱傷はその程度により、2つに分類されている。
-浅達性2度熱傷
真皮の浅い部分まで損傷。痛みがある。
-深達性2度熱傷
真皮深層まで損傷。あまり痛みがない。

◎3度熱傷
皮膚すべて(表皮、真皮、脂肪層)が損傷。痛みはない。
皮膚は黒色、褐色、または白色。

やけどの深さは、医師でも診断が難しい場合があるそうで、明らかに1度熱傷である場合を除いては自己診断せず、すみやかに医療機関にかかったほうがよさそう。

ところで、何科にかかればよいのか。

我が家は一瞬考えて、かかりつけの小児科にかかりました。
見たところ、重症とは思われなかったからです。

広範囲に及ぶやけどや、重症と思われるやけどの場合は、救急車を呼び、小児科では不安な場合は皮膚科や形成外科が良さそうです。

手のひらのやけどに水ぶくれができたとき

小児科へはやけどして一時間後に行きました。
応急処置で冷やし、予約をとってその足で向かいました。

皮膚はまだ赤く、水ぶくれはできていません。

小児科では
浅達性2度熱傷
で、跡は残らないだろうとの診断でした。

数日後、水ぶくれができ、それが破れてぺろんととれ、化膿しやすい状態になるかもしれないので、ゲンタシン軟膏を処方してくださいました。

今日明日は、とにかくよく冷やすようにとのことでした。

薬局では、水ぶくれは潰さないように、保護してあげてとのアドバイスがありました。

我が家の火曜日の朝のやけどは木曜日の朝、水ぶくれになりました。

水ぶくれが潰れて、露出してしまうととても化膿しやすいので、この段階は要注意なのだと思います。

手のひらのやけど 跡を残さない方法とは

小児科で診断していただき、やけどしたその日はガーゼにくるんだ保冷剤でとにかくよく冷やしました。

保冷剤が冷たくなくなると、娘から進んで交換しにきました。
冷やすと気持ちよかったのでしょうね。

いろいろ調べていたところ・・・
湿潤治療
という言葉と巡り合いました。

どうやらこれは、皮膚を空気から遮断して皮膚そのものの自然治癒力でもって治す考え方のようです。

夜間、保冷剤で冷やしつづけて凍傷のような症状になっても困るので、夜間の痛みを保冷剤以外で取り除けないか考えていた私は飛びつきました。

そこで、ラップを使った湿潤治療を始めてみることにしました。

手のひらのやけど ラップを使った湿潤治療

ラップを使った湿潤治療とは

1. まず傷口を清潔な水で洗い流します。
このとき、決して消毒してはいけません。
2. ラップを傷より大きめに切り、ワセリンをラップ側に塗って
傷口にあて、テープでとめる
3. 翌日、また傷を水洗いしてラップを交換。汗をかきやすい夏場は2回程度交換する。

これだけです。
娘にはラップを貼った後、寝ている間にとれないよう
包帯で巻きました。

ワセリンには鎮痛効果があるわけではなく、保湿剤として使用するのですが、皮膚が空気にさらされることを防ぐからか、痛みは引いたようでした。

テープは自宅にあった医療用のテープを使用しました。
蒸れないよう、ラップはテープで完全にはとめず、隙間をあけてとめました。
また、医療用のテープでかぶれたりしないようテープは仮どめのように使用し、主に包帯でずれないようにしました。

湿潤治療の効果は抜群で、当日夜、娘は痛がることなくぐっすり眠ることができました。

湿潤治療については
夏井睦先生の
新しい創傷治療
というページに詳しく書かれてあります。
治療例などもたくさん載っていますのでご興味を持たれた方はぜひ訪れてみてください。


なお、湿潤治療には注意点があるようで、動物に噛まれた傷や、深い刺し傷、大きな傷など、洗浄が不十分となり、雑菌が繁殖して、むしろ悪化してしまうこともあるようです。

ですので、自己判断せず、まずは医療機関にかかるほうが無難です。
湿潤治療を行っている病院のリストは夏井先生のHPにも記載されていますので、ご参考になさってみてください。

まとめ

子供がやけどして、どうしてもっと注意してあげなかったのか、という思いとどうにか痛みを軽減して、早く治してあげたいという思いとでいっぱいになります。

これから同じような経験をなさるかもしれないお母さんのために、このページを書きました。

我が家の小さな体験記ではありますが、ご参考になれば嬉しく思います。

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